甘いものはやめられるし止められる
こんにちは!管理栄養士の奥田千晶です。
家にいることが多くなってお菓子や甘いものをよく食べるようになった、たまにつまむ程度だったお菓子や甘いものがいつの間にかやめられなくなったなんてことはありませんか?
たまにつまむ程度であれば太る心配はないですが、ちょこちょこ毎日食べていたとしたら、そのお菓子をやめるだけでやせられるケースも多々あります。
そこで今回は、お菓子や甘いものをやめられない理由と、スパッとやめる方法をシェアいたします。
まず、お菓子や甘いものがどうしても欲しくなったり、やめたいのにやめられない理由はエネルギー不足が背景にあります。
私たちにとってエネルギーは、息を吸ったり吐いたり、心臓を動かしたり、体温を一定に保ったりと生きていく上で不可欠なものです。
ですから、エネルギー不足を脳で感知すると、脳はなるべく早くエネルギーを補うように指令を出します。エネルギーになる栄養素といえば、「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」の3つですが、この中でも効率よくエネルギーになるのが炭水化物になります。
さらに、炭水化物の中でも砂糖の方が吸収は早いため、お菓子や甘いものがどうしても欲しくなったり、やめたいのにやめられなくなります。
お菓子や甘いものをやめれられない方の中には、ご自身の意志が弱いせいだとおっしゃる方がいますが、意志の強さは問題でないです。むしろ、ヒトが生きていくための防衛本能なんです。
お菓子やスイーツがやめられない方に多い食事パターンは3つです。
・ダイエット中で食事量を減らしている
・朝ごはんを食べない
・食後にお菓子や甘いものを食べる前提で食事をしている
ダイエット中で食事量を減らしている場合は全体量が少ないために、食事で必要なエネルギーを補えていないことがあります。そういったケースでは、食事をしてもすぐにお腹が空いてお菓子や甘いものが欲しくなってしまうということなんですね。
朝ごはんも重要です。セカンドミール効果といって、1日のうち最初の食事がその日1日の血糖値を左右すると一般的に言われていますし、欠食をすると次の食事をした後に血糖値の急激な上昇と急降下につながり、血糖値が急降下すればお菓子や甘いものが欲しくなってしまいます。
食後にお菓子や甘いものを食べる前提で食事をしている場合では、お菓子や甘いものを食べることが習慣になっていて、ないと物足りなくなってしまっているんですよね。
お菓子や甘いものをやめたい時は、食事をしっかりとってくださいね。特に、主食の量をガツンととるのはおすすめです。
お茶碗半分だったごはんを1杯食べる、お茶碗1杯食べてもお菓子や甘いものが欲しくなるなら大盛りにする、お代わりするなど、主食をしっかりとることで満足感と満足感を得られます。主食の中でも満腹感に持続力のあるごはん(お米)がおすすめです。
朝ごはんにごはんを食べるか、パンを食べるかでお昼ごはんまでのお腹の空き具合に差を感じませんか?同じ主食でも、ごはん(お米)は満腹感を長く感じられるんですよね。ごはんをしっかり食べるとあまりお腹が空いてこないので、お菓子や甘いものを欲しいと感じなくなります。
お菓子や甘いものをスパッとやめたいと思ったら、ごはん(お米)をガツンと食べてみてくださいね。食べたいものを我慢するというより、そもそも欲しいと思わないので自然とやめられますよ。
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CHIAKI OKUDA
管理栄養士
大手食品メーカーで研究開発、飲食店向けのプロモーション企画提案営業、 スーパーマーケットのPB商品開発、生産者のブランディング・動画マーケティングを経て、独立。分かりやすく伝えることを得意とし、明日からできる、がんばらないで美容と健康をキープできる方法が人気。私生活では1児の母。