管理栄養士
奥田千晶の
才食健美

こんにちは！管理栄養士の奥田千晶です。

朝ごはん、食べていますか？

朝ごはんを食べない方に理由を尋ねると、「お腹が空かないから」と返ってくることが多いです。お腹が空いていないということは身体が求めていない、とお考えになる方もいらっしゃいますが、そんなことはないんですよね。朝にお腹が空かない原因は、前日の夕飯にあることもあります。

実際の食事を例に、朝にお腹が空かなくなる原因と、どんな食事をすると良いかをご紹介しますね。

まずは、朝にお腹が空かなくなる夕飯はこんな食事です。

アジフライ、ポテトサラダ、キャベツのせん切り、ごはん、味噌汁

お腹が空かない原因となっている犯人は、アジフライとポテトサラダです。アジフライとポテトサラダは、消化に時間がかかるおかずなんですよね。

消化にかかる時間は、

・炭水化物は１時間弱
・脂肪分が多いものは４〜５時間

と一般的にいわれています。

揚げもののアジフライとマヨネーズがたっぷりかかったポテトサラダは脂肪分が多いので、消化するのに時間がかかります。食事をしてから寝るまでに、食べたものの消化が終わっていないと、眠っている間にも消化活動をしなければならなくなります。

この眠っている間に消化活動をすることで、胃が疲れてしまったり、消化不良を起こします。そして、朝起きた時に胃もたれや胸焼けを感じているんです。これが、朝にお腹が空かないという現象の正体です。

では、夕飯にどんな食事をしたらいいのでしょう？

まずは、消化しやすい食事をするといいですよ。

脂肪分は消化に時間がかかるので、寝るまでにあまり時間がない時は控えめにするといいでしょう。脂肪分を０になくしてしまうと、満足感が得られずにひもじい気持ちになってしまうので、オススメは調理法を工夫することです。

例えばこんな感じ！

蒸し豚と野菜のポン酢かけ、ごはん、味噌汁

調理法を「揚げもの」から「蒸しもの」にしました。また、野菜をとるのにサラダだとドレッシングが必要になるので、蒸しものに野菜をたっぷり入れてしまいます。

マヨネーズはポン酢にチェンジ！調味料からの脂肪分を減らすだけでも脂肪分は随分と減らせますよ。

豚肉の脂肪分は大丈夫？と心配な方は豚肉もナシで構いません。１日かんばって活動をした夕飯にそれだと寂しい方は、まずは調理法を変えてみることから実践してみてください。きっとそれだけでも、翌日のお腹の具合は変わってきますよ。

さらにもう１つ、消化しやすくなるようによく噛んで食べることも重要です。胃に食べ物が大きなまま入ってくるのと、口でよく噛んで小さくなってから胃に入ってくるのとでは、胃にかかる負担が全く異なります！消化にいい食事をよく噛んで食べてみてくださいね。

ここだけの話、消化にいい食事をよく噛んで食べると、眠っている間に消化活動をしなくて済むため、睡眠の質も上がります。睡眠の質が上がると、お肌もきれいになるので良いことづくめです♪

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