LIFE STYLE

Vol.6 アネモネ

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早くないですか? こんなにも夜は寒いのに、昼間は微かに春の予感です。ダウンジャケットを着ていたら、ほんの少し汗ばむくらいに春が近づいてきました。——よく、聞かれるんです。「お花屋さんってぇ、花粉症とか辛くないんですかぁ?」と。

実は(実は)花粉症をもたらす植物は、ほとんどが風媒花と言って、色のない、花粉を風に乗せて飛ばし、受粉させる花たちです。なので、花屋に並ぶような花たちには、ほとんどその類のアレルギー反応をもたらすものは、無いのです。書けてスッキリすると同時に、むず痒くもなる。

のっけから脱線してしまいました。そもそも本線を走っていませんでしたね。だって、毎回、この花は長持ちで飾りやすくって、ということばかり書いてしまうから、たまにはいいかなと思ったのです。

今回は、アネモネです。アネモネ。名前は誰もが聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
アニメのキャラクターの名前にも使われていたり、チューリップやラナンキュラスにもひけをとらない人気の花です。
たいへん水揚げがよく、長くもつ方なのですが、暖かいところへ飾っておくと、すぐ咲ききってしまうので、なるべく涼しく、暗いところへと飾るのがおすすめです。

ちなみに、こういう花を花屋で買うときには、花びらが開いているかどうかよりも、花粉の部分がしっとりしているか、粉っぽく開いてきているかを見るのが良い。花粉部分が粉っぽくなっていないものは、より長く楽しめます(種類にもよりますが)。

春の花に代表されるものは、短い花が多いです。さっきも出てきた、チューリップ、ラナンキュラス、そしてこのアネモネも、みんな短い。花も、ものすごく大輪というよりは、ちいさめなものが多い印象です。近年では、男女問わずバッグもちいさくなったと聞きます(急なハンドルのきりかた)。恐ろしいから、数えはしないけれど、家のなかに着々と増え続けていませんか? 小さなバッグ。財布とケータイとタバコ(吸わない)が入ればいいや、というサイズのものは、得てして価格も手頃で、洋服が同じでもバッグを変えるとなんとなく印象が変わるし、あと、服装は気に入ったのにバッグが合わない! という現象に悩まされることも減るし……。と、買い物をするときにはいつでも言い訳を探してしまうのでした。

〜fin〜

 

 

バッグ:LUCENTI

 

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Yasutaka Ochi

Flolist

Instagram : ochiyasutaka

1989年生まれ。表参道ヒルズでフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」、東京ミッドタウンのイセタンサローネで「ISdF」営みながら、花や写真、文章を主軸に様々な表現活動を行なっている。店頭小売のほか、イベントや広告などの装飾も行う。