肌荒れしやすい春先、食事でゆるがない肌をつくるには?
こんにちは、管理栄養士の奥田千晶です。
花粉や紫外線の影響を受けやすくなる春先は、肌が乾燥しやすくなりませんか?また、気温差や転職や異動などの環境の変化によって、無意識のうちにストレスを溜め込んでしまっていることも少なくはないんですね。そしてこのストレスは肌のターンオーバーを遅らせ、肌荒れにつながってしまいます。
そこで今回は、肌荒れしやすい春先でも、健やかできれいな肌を保つための食事について書きますね。
・食事で肌を変えるには? 主食を見直そう!
食事で肌をきれいにしたいとき、サラダやスープやスムージーでビタミンやミネラルと一緒に水分をとるというパターンをお見かけすることが多いです。
サラダやスープやスムージーをとるのもいいですね。さっぱりしていて、フレッシュな気持ちにさせてくれます。実は、ゆるがない肌を食事でつくる上でさらに効果的なのが、「主食の選択」です。
パンを食べるか? ごはんを食べるか? はたまた食べないか?
主食は1回に食べる量が多いこと、頻度高く食べることから、食べないことも含めて肌への影響が大きいんですよ。
・主食を食べると保水性がアップする
乾燥肌さん、朗報です!主食を食べると肌の保水性がアップします。
主食、つまり炭水化物はエネルギー源になりますが、そのままの形で使われるわけれはありません。体内で消化吸収された炭水化物はブドウ糖に分解されます。血液によって、脳や筋肉に運ばれ、そこで消費されています。
使われずに残ったブドウ糖はというと、グリコーゲンという形で肝臓や筋肉にたくわえられ、必要に応じて使われています。
このグリコーゲンには、体内の水分を抱きかかえる力が強い性質があり、肝臓や筋肉で蓄えられるときに、水も一緒にたくわえているのです。
主食をとらず、炭水化物がない状態ではグリコーゲンがなくなるため、抱きかかえていた水分もなくなります。身体から水分が抜けてしまうので、身体の内側から乾燥した結果、肌が乾燥してくるわけです。
乾燥しやすい時期こそ、主食は食べたいですね。
・お米に水を加えて炊いたごはんは水分が豊富
パンは小麦粉にバターやイーストなどを加えて焼き上げ、ごはんはお米に水を加えて炊きます。パンの水分は、食パン約40%、フランスパン約30%、クロワッサンで20%です。ごはんの水分は60%と、お米に水を加えて炊いたごはんは水分をたっぷり含んでいます。主食にごはんを食べると水分補給にもなるんですよ。
・雑穀ごはんを食べよう!
雑穀はブームになって久しいですね。雑穀の特徴はザッとこれだけあります。
<雑穀の特徴>
・抗酸化力が期待できる
・ビタミンやミネラルが多い
・食物繊維を豊富に含む
紫外線に打ち勝つ抗酸化力、肌の材料となるビタミンやミネラル、肌の鏡とされる腸内環境を整える食物繊維と、健やかできれいな肌をつくるために必要なものが揃っています。ここにお米の水分が加われば、最強ですね。肌荒れしやすい春先、ゆるがない肌をつくるために雑穀ごはんを食べよう!
【参考】
・やせられないのは自律神経が原因だった! 京都大学名誉教授 森谷敏夫
・日本食品標準成分表2020年版(八訂) 文部科学省
CHIAKI OKUDA
管理栄養士
大手食品メーカーで研究開発、飲食店向けのプロモーション企画提案営業、 スーパーマーケットのPB商品開発、生産者のブランディング・動画マーケティングを経て、独立。分かりやすく伝えることを得意とし、明日からできる、がんばらないで美容と健康をキープできる方法が人気。私生活では1児の母。