FASHION

ワインのグラスや、夜のバラが着こなしのヒントです

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よく聞かれるのが、「スタイリングのヒントはどうやって集めていますか?」
わざわざ何かを見に行ったり、探すこともなく。
ただただ日常に存在する美しい色合わせや、光と影のコントラストにヒントを見つけます。

例えば、使い込んだ机に映る、ピノ・ノワールの影。
グラスの中の赤は随分と若くてフレッシュなのに、影になると、たっぷりの墨色が加わって、かなりドラマティックな赤になったなあ、とか。

例えば、夫と入ったイタリアンバールで出してもらったカプチーノとカフェモカ。
私のカプチーノは、コーヒーを通常の3分の1にしてもらうのですが、少しノスタルジックなグリーンやイエロー、濃淡のコーヒーベージュが、映画の1シーンみたいだったり。

例えば、朝活けたアジサイやバラの色合わせがパーフェクトにまとまり。
さらに、買いたてのバラはまだ開いていなかったのに、暖かな冬の1日で、うっすらと開き始め。
その生きている様に心が動いたり。

こんなことが、スタイリングやアイテム選びのヒントになります。
あ、ビジュアルだけではなく、言葉や音楽からも。

トップの写真は、そんなことをぼんやり考えながら、パリのショウルームを訪れた時の写真。
履いているのはアッパーハイツ×シーズンスタイルラボ×大草直子です♡

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NAOKO OKUSA

スタイリスト

Instagram:Naoko Okusa_Official

1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌「ヴァンテーヌ」の編集に携わったのち、独立。新聞、カタログを中心にスタイリング、エディトリアルをこなすかたわら、広告のディレクションやトークイベント出演、執筆業にも精力的に取り組む。プライベートでは3児の母。