FASHION

RED CARDを始めて10年。 それぞれのモデルの個性を より際立たせて、 買ってもらう意味を強めたい By 「RED CARD」プロデューサー本澤裕治 氏

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リアルヴィンテージのような佇まい、ジャパンメイドならではの高いクオリティが見事に融合したデニムブランド「RED CARD」が2019年、ブランド設立10周年を迎えます。そして2019年はプロデューサーである本澤裕治さんがデニムを作り始めて30年という節目の年。デニムとともに歩んできたこれまで、そしてこれからについて本澤さんにお伺いました。

ジーンズを作ろうと思ったのは
工業製品を作る感覚に似ている

「僕は大学で機械工学を学んでいたんです。就職を考えたときに、工場でモノを作るのではなく、本社で商品の企画生産ができる仕事がしたいと思った。それで就職したのがエドウィン。ジーンズを作るというのは、ファッションに携わりたい、というよりは、ネジというか工業製品を作るのに近い感覚かもしれません。

学生の頃からファッションは大好きでしたが、デザイナーになりたかったわけでもなかったし。エドウィンで働いていた10年はリーバイスをどうやって倒すかを考え続けた10年でした。その後、リーバイスに転職をするんですが、転職してきた僕が誰よりもリーバイスに詳しかったですから(笑)。その後、独立して、ユニクロを始め、さまざまなブランドのデニムのコンサルティングをして、2009年に「RED CARD」を始動させました」

2020年春夏は今まで以上に
各モデルが大きく進化

「「REDCARD」を立ち上げたときからずっと3F(FIT、FABRIC、FIHISH)にこだわってきました。FIT=はき心地、シルエット、FABRIC=生地、FINISH=加工で、日本人に合ったシルエットやはき心地、そして素材や加工はすべて日本の最高品質で。

シーズン毎にベストを更新してきたと自負してますが、2020年春夏は、より大きく進化していきます。現在展開している、あるモデルを、10年越しにできたパーフェクトスカイという糸でできた、より柔らかな生地を使い、加工に関しても、ユーザーの声を反映して、思い切ってシンプルに。まだまだ挑戦したいことはあるし、アップデートしていきたいことはたくさんある。他のモデルもそれぞれの個性をより際立たせて、それぞれを買ってもらう意味をより強くしていきたいですね」

時代の空気感を反映させたいから、
“今”を柔軟に受け入れる

「“今”のものを受け入れることは大事だなと思っていて。特にジーンズは音楽カルチャーと密接だから、音楽も今のものも聴こうと、よくINTER FMを流しています。新しく出てきた人たちの音楽によくハッとさせられていますよ。音楽を始め、あらゆることの今の空気感がわかっていないと、今の“3F”にならないんじゃないかと、とよく思っているんです。とはいえ、サザンとか昔からずっと好きなものももちろん聴きますけど。

これからの10年は新しいことに挑戦してくと同時に、自分が培ってきたデニムの技術や知識を下の世代に伝えて、若い世代に繋げていきたい。デニム産業はかなり特殊だからこそ、デニムが好きな人にデニムを作ってほしいなと。好きな人が作るものってやっぱりいいなと思いますから」

Q.子どもの頃、好きだったコーディネートや服は?
A.服にこだわるように中学生くらい。その前は体操服ばかり着てたってことくらしか覚えていないなあ。

Q.欠かさず持っているモノは?
A.デニムの“設計図”を描くためのノート、ペン、定規

Q.最近、ファッション以外で買って良かったモノは?
レコード。やっぱり味わい深くていいなと。久しぶりに聴いて感動しました。

Q.リラックスしたり、リフレッシュするためにしていることは?
A.車を運転しているとき

Q.昨日のお昼ご飯は?
A.基本的に食事は朝ごはんだけなので、昼は食べません。だから、毎日起きて朝ごはんを食べるのが楽しみなんです。

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INTHEKNOW Editors

INTHEKNOW 編集部

「INTHEKNOW (インザノウ)」GUEST LISTが運営するウェブマガジン。 ファッション、ライフスタイル、ビューティ、ヘルシー・・・を テーマに、スペシャルゲストのコラム連載や、取材記事に加え、 その時々の旬な情報をリアルに等身大の目線で発信していきます。