ライター 高橋奈央の 大人の着やせ デニムコーデ

いつもは季節の挨拶で始まるこちらの連載ですが、今シーズンのITデニムと称しても過言ではない1本に出合ったので早速本題に！
2023年SSにデビューしたてのNEWブランド。「NEEDBY heritage」のUNISEXリラックステーパードモデル「TONY」。シルエットが絶妙なので見てください。

太もも部分が太く、足首にかけて細くなるテーパードシルエット。素材はNEEDBY heritageオリジナル開発生地を使用していて専門的に語ると、横糸にオープンエンド糸を使用、染色にはi-Nextという方法を採用しているそうで、昨今のサステイナブルなものづくりを意識しているということでデニム作りの理念も相当なもの。
加工コスト、エネルギー、製作コストなどを抑えながら本格的な加工感が表現されていて、メイドインジャパンを誇る1本に仕上がっています。

短丈トップスとハイウエストデニムで今旬なベストバランスを作る

商品名の由来は、レジェンドスケーターのトニー・ホークから。
ゆるっと腰履きではいてほしいというコンセプトなんだそう。個人的な感想は、ハイウエストだけれどお腹周りは苦しくなくて程よくフィット。着用サイズは28インチで股下76センチとちょっと長め。裾の「弛み（たゆみ）」が今年らしいポイント。昔、足元がクシュクシュとした履きこなしって流行りましたよね。（今思うと、なんであんなにグシュグシュでルーズソックスみたいにしていたのか謎……トレンドとは謎というものです笑）。

試作を重ねて作られたヴィンテージ感。初めてはいた瞬間から馴染むはき心地は、「硬くてキツイものを選んでデニムを育ててくださいね～」と若かりし頃デニムショップの店員さんに言われてきた私たち大人世代にとっては「ありがとう、はいた瞬間から育っています！」とお礼を言いたいぐらいのカッコ良さ。

後ろ姿も、ちょっとルーズでこなれた感じのはきこなしになります。ですが！ポケットは予想より高めに設定してあるのでヒップ位置が高くなり、だらしなくならないし脚長効果もあります。

今回の着やせポイント！

デニムのカッコ良さにやられた今回、着やせのテーマをすっかり忘れていましたが、最近よく見かける短丈トップスは、絶対取り入れたほうがいいアイテム。これをハイウエストデニムと合わせると簡単に今っぽいバランスに仕上がります。トップス３：ボトムス７の黄金バランス、この配分は「脚長いね！顔小さいね！」という見え感を狙えるので、このバランスをイメージしてコーデを考えてみてくださいね。

NEEDBY heritage 「TONY」