Vol.6 Healthy DENIM 「MOSS TUCK」
2022年も色々なことがあった年でした。みなさんの2022年はいかがだったでしょうか。「変わったね」も「変わらないね」もありましたが、コロナにより自分の中に新しいスタンダードが生まれライフスタイルを見直すことが多かったのでは。そんな中、ファッション界は、懐かしいエモさのあるものがトレンド入りしたりして。Y2Kファッションなどもそのひとつ。そして、今回ご紹介するデニムも、それに漏れず「昔、好きだった……」という初恋の味、リメイク風タックパンツHealthy DENIM 「MOSS TUCK」です。
大きいサイズを、ベルトで絞って穿いているようなシルエット。腰高見えするウエスト位置とタック効果で、変化球デニムとして遊びある1本です。
24インチ
DENIM:Healthy DENIM「MOSS TUCK」¥16,500
CUTSAW:STATE OF MIND ¥6,930
CAP:LITRAL ¥4,400
穿いた実感はちょい苦しいですが見た目はマニッシュな雰囲気に
「ジャストサイズだわ!」と試着室で声が漏れてしまいましたが、その意味はピッタリということではなく、余裕なしというところです。ウエストは68.5㎝、お腹より上なのでボタンが留まるのですが、その絞られたウエストからお腹までのカーブが若干気になります。ですが鏡に映る自分は意外と窮屈に見えない!というマジックデニム。ですが苦しさが苦手、お腹が気になる人はサイズアップ必須かもしれません。
25インチ
今どき感が出た!インもアウトもスッキリ穿きこなせる
ウエストは71.0㎝と24インチより2.5㎝アップ。そのおかげでお腹の苦しさは軽減され、タックもパカッと広がりすぎずいい感じ。(タックが最大限広がってしまうのは見た目が格好悪いです)トップスインもしやすくなりますし、アウトしてもウエスト周りに変なふくらみができないので〇。裾にむけて膝からの窄み方がキレイ。デニムのシルエットが最大限に活かされた穿きこなしになったと思います。
26インチ
メンズライクに履きこなせて〝ゆるさ〟のある休日スタイルに
ウエストは73.5㎝、股下は71㎝(24.25インチは70㎝)と少し裾がたわむ感じがラフな印象に。キャップ合わせのときはこのくらい〝ズルッ〟とした感じがあっても良しです。ぺたんこ合わせも引きずることなく、全体的に程よいゆるさでお肉を拾わないサイズ感になりました。トップスをぴったりさせてバランスをとってもいいし、パーカなどオーバーサイズのトップスなどで公園やアウトドアなどアクティブなシーンにもハマりそう。
まとめ
エモさのあるタック風パンツ、見た瞬間から昔の初恋の人に会ったような「好き」という気持ちが吹き出しましたが、試着してみると、さすがHealthy DENIM!美しいフォルムと心地よい素材感(とにかく柔らかい)がしっかり考えられていました。だからこそ、サイズ感は吟味して、と言いたいです。入るから身体を入れる、ではそのデニムの良さが失われてしまうことも。自分もデニムもWINWINの関係でいたいもの。今回に限っては、サイズ別の穿きこなしがあまりにも違いすぎて、ベストな「1本」を選べませんでした。そのぐらいサイズによって差がでて面白さのある「MOSS TUCK」。みなさんのワードローブになるのはどれでしょうか。どれを選んでも好みかなといえるエモデニム。ぜひ挑戦の価値ありです。
NAO TAKAHASHI
ファッションライター
出版社、広告代理店を経て、現在はファッションを中心に、ビューティなどライフスタイルの様々なジャンルの取材から、雑誌『STORY』や様々な媒体で執筆&インスタライブなどでも活躍。リアルなファッション悩みとトレンドを盛り込んだ提案にモデルや同年代女性からの信頼も厚い人気ファッションライター。