FASHION

Vol.5 upper hights 「THE HIGH RISE MALLORY」

Share :

木々が色付き、紅葉を目にすると「ああ、今年もあと少しだな」って気分になります。残すところあと1ヵ月ですが、コロナとともにはじまった今年は、〝おでかけ〟と〝おうち〟のライフバランス、みなさんはどうだったでしょうか?

リモート生活も板につき、「会社に行かなくても成り立つこと」みたいなものに気づかされたり、おでかけシーンが減ったのでお友達とのランチ会に妙に気合いが必要だったりと。オシャレの話に置き換えると、「何を着ればいいかより、何を買えばいいかわからない」というお悩みが多かったように思います。

そして、2022年が終わり行く中、密かに今年のファッショントレンドを思い返してみると、

家もお出かけでもマルチに活躍し続けたのは〝デニム〟だった……とひとりファッションアワードを開催!デニムの底力を知った1年でもありました。
勝手な私のアワード報告ではありますが、今年のデニムはマイナーチェンジものが多かった。そしてそれに漏れず、今回紹介するのはupper hightsのクロップドフレアモデル「THE MALLORY(ザ マロリー)」のハイライズ。

人気のブーツカットモデル THE BIRKINのクロップド丈THE MALLORYがハイライズになったもので、くるぶしが見える絶妙な丈感が足を綺麗に、そして長~くみせてくれます。裾はフリンジ感のかわいいデストロイ仕様。コットン100 %の30/-コーマ糸を使用しソフト柔軟加工、ウォッシュ加工をしているためくったりとした柔らかい触り心地の良い生地で穿き心地抜群という優れもの、さっそく穿き比べたので参考にしてみてください。

※普段着用サイズ25size 163cm 53kg(撮影時)

24インチ


DENIM:upper hights「THE HIGH RISE MALLORY」¥27,500
CARDIGAN:HAUNT ¥35,200

柔らかい生地に注目!数回履けば馴染んで
自分のものになりそう!な予感

約20年前、大流行したといわれるブーツカット。穿いたことがある!という方もいますよね。(豆知識ですが、カウボーイが愛用するカウボーイブーツの形に合わせて、裾の部分に広がりを持たせたのがはじまりだそう。)人気シリーズのハイライズモデルとあって、裾広がりのシルエットがO脚やふくらはぎ悩みなどを補正してくれ、抜群の脚長効果を発揮。24インチの表記サイズはウエスト72.5㎝、ヒップ90.5㎝、股下64.5㎝、これは私の実寸より少し小さめ(汗)。だからなのかお腹周りが一見パンと張って見えますが(苦しいけれど)、生地が柔らかいので肉を押し入れボタンが閉まれば、あとは動いているうちに馴染みそう……。

25インチ

太ももに余裕が出て切りっぱなしがさりげなく
強調されリラクシーな穿きこなしに

ハイウエスト、というだけで更新感が出るし、スタイルアップが叶うのもいいところ。でも穿いていて「苦しい」のはNGです。基準はおうちでゴロゴロしていてもストレスを感じない(笑)、ですかね。こちら25インチはその点問題なし。生地が柔らかいというのは大人のデニム選びでは大事なポイントです。スウェット感覚で穿けるし、掃除、自転車や車移動などデイリーな場面もガンガン穿けそう!股下は24インチと同様の64.5㎝ですが、ヒップ、太もも、ウエストはやや余裕が出ました。太もも部分のシェービング加工で色の濃淡や裾のフリンジなどディティールがより活かされ、全体的なバランスもいい感じ。

26インチ

カジュアル度アップでこなれ感が生まれいっきにデニム上級者を狙える

26インチともなるとウエストは77.5㎝、ヒップ95.5㎝と24インチに比べてどちらも5㎝もアップしています。(股下は64.5㎝と3サイズ同じ)体のラインは包み込むようにカモフラージュできて、ゆるりと落ちた穿きこなしになったため裾も長さが出て、「私、デニムにはこだわりがあります」というデニム上級者見えする1本に。その理由として、デニムは楽な穿きこなしが難しいから。ゆるっとすれば女性のラインを活かせないうえ、太って見えるリスクだってあります!ですが、このハイウエスト、シェーディング加工、切りっぱなし、ブーツカットとサイズアップしてもシルエットが崩れないという点を体感してみると感動すら覚えます。

まとめ

撮影の際に、スタッフさんから「奈央さん、これ、めちゃくちゃスタイル良く見える!」と褒めちぎられた今回のupper hightsのクロップドフレアモデル「THE MALLORY(ザ マロリー)」のハイライズ。こんなにも計算されて日本人のカラダに合うものがあったのねという感想です。デニムはたくさん種類がありますが選ぶのがかえって難しくなってしまうことがあると思うのですが、おでかけもおうちでもカジュアルにガンガン穿きまわしたい!そんなときは迷わずコチラがいい働きをしてくれるはず。私は今回は、24インチにマイアワード大賞を贈りたいと思います。柔らかい生地は馴染むのを見越して選ぶというのがポイント。みなさんも2022のご自身のデニムアワード大賞はどれになりそうですか?良かったらこれまでの連載を見直してみて参考にしてみて頂ければ幸いです。

 

 

  • Share :

NAO TAKAHASHI

ファッションライター

Istagram : naosuke0807

出版社、広告代理店を経て、現在はファッションを中心に、ビューティなどライフスタイルの様々なジャンルの取材から、雑誌『STORY』や様々な媒体で執筆&インスタライブなどでも活躍。リアルなファッション悩みとトレンドを盛り込んだ提案にモデルや同年代女性からの信頼も厚い人気ファッションライター。