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かわいいだけじゃない!ちょっとブラックなストーリーがクセになる1本

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こんにちは!実は先週から、私の大好きな監督の最新作が映画館にて公開スタートしました。その監督とは、日本でも根強いファンの多いアメリカ出身の映画監督、ウェス・アンダーソン。

学生のときからウェス作品の大ファンで、最新作の日本上映が発表されたときからとっても楽しみにしていました♩
ですが悲しいことに、ここ最近でコロナの感染者数が急激に増加してしまったため、映画館のスクリーンで観る日はもう少しお預けとなりそうです(泣)

そんなこんなで、今すぐには観に行けないけれど最新作公開を記念して、今回はウェス・アンダーソン作品の中からおすすめの1本をご紹介させていただきます!

ウェスの独特のセンスが光るサスペンスコメディ『グランド・ブダペスト・ホテル』

これまでに10本の映画作品を手がけてきたウェス・アンダーソン。なかでもアカデミー賞4部門のほか、数々の映画賞を受賞し話題となったのが、2014年公開の『グランド・ブダペスト・ホテル』という作品。

舞台はヨーロッパ随一の超高級ホテル、「グランド・ブダペスト・ホテル」。完璧なおもてなしが評判の伝説のコンシェルジュ、グスタヴ・Hは、富豪の常連客であるマダム・Dが殺されたことで、莫大な遺産争いに巻き込まれてしまう。彼はベルボーイ見習いの少年ゼロとともに、ホテルで起きた殺人事件の解明に奔走する、というのが簡単なあらすじです。

特に印象に残っているのが、大量のお菓子箱に囲まれたこちらのシーン。(どうですかめちゃくちゃかわいくないですか?!)
ベルボーイのゼロと彼の恋人でメンデルというお菓子屋で働くパティシエのアガサが、お菓子の積まれたメンデル店のトラックに落下した場面なのですが、まるで絵本の世界に迷い込んだかのような、ペールトーンのピンクとブルーに包まれた映像の色彩にうっとり・・♡

メルヘンなシーンばかりかと思いきや、所々にシリアスでダークな要素が散りばめられているのも、このグランド・ブダペスト・ホテルの特徴であり面白さでもあります。例えば、軍隊や戦車がホテルを包囲するといった戦争の影を感じさせる描写があったり、ときには生首が登場する痛々しいシーンもまぎれていたり…ストーリーの緩急の付け方が本当に秀逸で、何度も観たい!と思わせる中毒性がこの作品の最大の魅力だなあと個人的に思うのです。

さて次回の記事ですが、いつもの木曜日ではなく、2/12(土)にアップ予定です。
スペシャルな企画を予定しておりますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

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RISA

デジタルマーケター

Instagram:sairisamoon

イギリス留学より帰国後、大学院に進学しファッション史について研究。 またアルバイトとしてファッション誌のWebライターを経て、2020年にゲストリストへ入社。現在、デジタルマーケターに従事する。 自身の連載記事では、コーディネートやスタイリングを提案するとともに、映画・アートをはじめとするカルチャー情報もお届け。