スタイリスト佐藤佳菜子氏の溺愛アイテム
ファッション業界などで活躍する方をゲストに迎え、時代を超えて愛され続ける”名品” をゲストのストーリーとともに紐解いていく連載コラム。
今回は、お声がけをさせてもらおうと前々から密かに狙っておりましたこの方、スタイリストの佐藤佳菜子氏。コンサバティブとモードのちょうどいいバランスで、着る人すべてを洗練された美しい女性へと変えてしまう、そんな彼女の溺愛アイテムとは…
溺愛のアイテムを1つだけあげるならば?!
SUNSPEL CUT AND SAWN
(サンスペルのカットソー)
このアイテムにまつわるエピソードと溺愛する理由を教えてください。
サンスペルは1860年から続くイギリスのブランドで、
コンセプトはワードローブのベースとなる「贅沢で美しい日常着」をつくる。
なんでもない、どこにでも売っていそうなTシャツやカットソーなのですが、
一度着てしまったらやめられない!さらさらでやわらかな肌触りが最高、そして何度洗っても型崩れしないし、なんといってもただのカットソーなのに美しいシルエット。なんでもないものに投資する贅沢さも相まって、名品と言えるかなと。
毎年、かならずなにかを買い足すのですが今年は「オーガニックコットンリブ」の長袖タートルカットソーを。買った日から毎日これが着たくて洗濯をしているとがっかりするくらい、あまりに使えるのでご紹介したくて。
おすすめのスタイリングを教えてください。
今季はタートルの重ね着が旬で、ニットの下、ワンピースの下、シャツの下など、いままで持っていた冬のアイテムの下に重ねると着たときの表情が変わってとても新鮮に見えて気に入っています。タートル部分のボリュームの塩梅がとても気に入っていて、貧相すぎず、かさばりすぎず、とにかく全てが好き。
そして、下にこのカットソーを着てしまえば、ニットの肌触りが多少ラフであっても全く気にならず一日中、幸せふわふわ。この人をチェストの中で見つけるとつい手に取ってしまいます。
カットソー SUNSPEL
ストール HAUNT
デニム ZARA
バッグ Maison Margiela
シューズ Pararoot
佐藤佳菜子(さとうかなこ)
1982年生まれの39歳。慶應義塾大学卒業後、2007年にスタイリストとして独立。「BAILA 」や「Oggi」などのファッション誌をはじめ、ブランドのウェブサイトのスタイリングやコラボ商品の開発など多方面で活動中。ウェブマガジンmi-molletで毎週木曜日に「小柄なスタイリストの普通の日のおしゃれ」を連載中。
佳菜子ちゃん、素敵な溺愛アイテムをご紹介してくださりありがとうございます!
おっしゃる通りに「なんでもないものに投資すること」って本当に贅沢ですよね。でもこういった名脇役こそが主役を引き立てる重要な存在だったりするし、とりわけカットソーって肌に直接触れるものだから、丹念に作られた極上に包まれたらきっと心地よく1日が過ごせそうですね!どうもありがとうございました。
TAISUKE TAKEDA
PRディレクター
NYより帰国後、THEORY, PLST, True ReligionなどのブランドPRを経て、現在はRED CARD TOKYO, upper hights, HAUNT, Le minor, GREYCHORDなど国内外のブランドPRを手掛けるアタッシェドュプレス。