スタイリスト徳原文子氏の溺愛アイテム
ファッション業界などで活躍する方をゲストに迎え、時代を超えて愛され続ける”名品” をゲストのストーリーとともに紐解いていく連載コラム。
今回のゲストはスタイリストの徳原文子氏。女性らしく華やかなスタイリングを得意とし、様々な女性誌でも表紙などを手掛けるそんなおしゃれ賢者の溺愛アイテムとは…
溺愛のアイテムを1つだけあげるならば?!
New Balance M1300JP2(ニューバランス エム1300ジェイピー2)
このスニーカーにまつわるエピソードと溺愛する理由を教えてください。
言わずと知れた、スニーカー好きな私。
まさにスニーカーが大ブームだった大学時代に私も影響を受け、まず憧れたのが当初から名品といわれたニューバランスの1300。今も5年に一度、少量の復刻版を発売するM1300JPは、「雲の上を歩いてるよう」「スニーカー界のロールスロイス」と例えたラルフローレン氏の言葉が有名なスニーカーの逸品。
当時4万円近い値段のスニーカーに手も足も出ず、いつかこのスニーカーを!と思い続けてやっと1300 classicが買えた時はもちろんとっても嬉しかったのですが、そうなると更に特別なM1300JPへの思いが倍増。2015年発売分でやっとやっと手に入れることができたまさに私の宝物。
履き心地は言うまでもなく称賛の通り。履いていると、なにより気分まで上げてくれて、名品と言われるものを身につけることのパワーも実感。履き心地ももちろんですが、とにかくコーディネートがしやすいのも魅力。
おすすめのスタイリングを教えてください。
トラッド、スポーティはもちろん、甘いスカートまで受け止めてくれるまさに万能選手。スチールグレーの絶妙な色、今も当時の型を守りこだわりの詰まった佇まいはシンプルコーデのメインにもなる存在感。派手な色使いの今どきのスニーカーも大好きですが、このスニーカーのもつシャレたレトロ感は特別で、これだけ思い入れのあるスニーカーは今後出てこないんじゃないかと思ってます。何でもいいのではなく、こだわりを持つことの大切さもこのスニーカーに教わった気がします。
徳原文子(とくはらふみこ)
スタイリスト大嶋みか氏に師事し独立。
Marisol、éclatなどファッション誌やカタログをメインに活動。中学1年の男子を持つ母。
美術好きから大学卒業時に博物館学芸員の資格を取得。
スカートにスニーカーがいつものスタイル。
溺愛するアイテムにスニーカーをチョイスするところが大好きです!数多くのファンから親しまれ、復刻される度に大きな話題を呼ぶ、これぞ正真正銘の名作。そしてどんなファッションに取り入れてもマッチする普遍的なデザインっておっしゃる通りに1300以外にはないですね。お話を聞きながらワクワクしてしまいました。そして徳原さんが博物館学芸員の資格をお持ちだったとは…次回お会いした時にそこの部分をもっと聞かせていただきたいです~!どうもありがとうございました。
TAISUKE TAKEDA
PRディレクター
NYより帰国後、THEORY, PLST, True ReligionなどのブランドPRを経て、現在はRED CARD TOKYO, upper hights, HAUNT, Le minor, GREYCHORDなど国内外のブランドPRを手掛けるアタッシェドュプレス。