デニムでよく採用されているトッピング加工って?
デニムでよく採用されている加工の中に、“トッピング”というものがあります。
過去に『デニムにはどんな加工の種類があるのですか?』という記事で様々なデニムの加工についてご紹介させていただきましたが、そちらでは触れることができなかったので、今回はこのトッピングにフィーチャーしたいと思います。
トッピング加工とは?
まず簡単に説明すると、
トッピング加工→起源は1990年頃、リアルなユーズド感を出す方法として生まれた加工。ブラウンやグレー、グリーンなどの染料を使用することで染め直しを行い、より自然な着古し感を表現していた。現在行われているトッピング加工の大半は化学染料を使用。
トッピング加工のわかりやすい例でいうと、2021年プレフォールシーズンから登場したRED CARDのAnniversaryシリーズの新色「akira – Mid Rose」。通常販売されているAnniversaryの akira – Fine Midカラーに、ピンク色の染料をトッピングしたものがこのカラーになります。
一見こちらの写真ではわかりづらいかと思いますが、削り加工によってできたブルーと白のコントラスト部分(これをシラバと言います)に注目してみると、桜色のようにほんのりピンクに発色するのです。
upper hightsから登場している新色のPALMカラーも、トッピング加工が施されたデニムとなっています。
こちらにはブルーデニムの表面にグリーンをトッピング。
なぜブルーのデニムにグリーンをトッピング?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は時間が経った古いデニムって、少し緑がかった色をしているんです。そこから着想を得て生まれたのが、このPALMカラーなのです。
今までは古着でしか味わえなかった絶妙なヴィンテージカラーを、新品のデニムでも楽しむことができる、というわけですね。
まだまだ奥深いデニムの加工について、またの機会にじっくりお話しできたらと思います。
DENIM MEISTER
デニムマイスター
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