バッラリーニ社のアルミ製 「セルヴィン ターヴォラ サービングパン」
吹く風が冷たくなってもうすっかり冬本番。これからの時期はキッチンにいる間に暖房代わりになるオーブンを使うことがぐんと増えてきます。というわけで今回の偏愛キッチングッズはオーブンを使う時に重宝している一品を選んでみました。
それは「バッラリーニ社のアルミ製サービングパン」。小さなアルミの両手つきフライパン状のもので、シルバーの本体に持ち手がゴールドなのがイタリア製らしくとてもオシャレな雰囲気。
インスタグラムにポストすると必ずどこのもの?と質問される代物です。フライパンのように直火にかけられるのはもちろん、持ち手が金属なのでオーブンにも入れられるのがとても便利。
オールシルバーのものもありますが、私は内側にテフロンを張ったものを選びました。本当はオールシルバーのほうがレストラン仕様でオシャレなのですが、焦げ付かず、洗うのも楽ちんな内側テフロンで妥協。でも使ってみるとやはりとても使いやすいのでこのチョイスは間違っていなかったと思っています。
このサービングパンがいちばん活躍してくれるのが「アヒージョ」を作るとき。
ひと口大に切った海老や帆立、タコやイカなどの海鮮類とマッシュルームや固めに茹でたグリーンアスパラやブロッコリーなどをサービングパンにぎゅうぎゅうに詰め、スライスしたにんにくと赤唐辛子を散らして、オリーブオイルを注いで火にかけるだけ。オイルがぐつぐつと煮えたち、具材に火が通れば具だくさんアヒージョの完成。
味付けはシンプルに塩胡椒でOK。アンチョビペーストを加えればさらに味わい深く仕上がります。ウッドボードやナプキンを敷いたお皿に出来たてをそのままのせて、バゲットなどを添えて食卓へ。熱々の状態を楽しんでもらえます。
このサービングパンでおやつを作るときにも重宝します。例えば、旬のりんごをスライスしてオーブンで焼き上げる「ベイクドスライスアップル」。
サービングパン1個につき、りんご半個がぴったり。思い立ったときに作れるのでとても便利です。そのままでも美味しいですが、焼き上がりにバニラアイスクリームを添えるとこれがもう絶品。病みつきになること間違いなしです。
ベイクドスライスアップル (2人分)
<材料>
りんご(紅玉やジョナゴールドなど酸味の強いもの)1個
きび砂糖(グラニュー糖でも)大さじ2~3
バター大さじ2
レモン汁大さじ1
洋酒(ブランデーやラム酒など)適量
<作り方>
1. りんごは皮のまま縦ふたつに切り、スプーンで芯をくり抜き、5mmの厚さにスライスする。
2. サービングパンにりんごを並べ、バターをのせてきび砂糖とレモン汁と洋酒をふる。
3. 180℃に予熱したオーブンに入れ、30~40分焼く。焼き上がりに好みでバニラアイスクリームを添える。
もう一品は薄力粉と牛乳と卵を混ぜ合わせた生地をバターを熱して溶かしたサービングパンにジュッと流してオーブンで焼くだけでできる「ダッチベイビー」。
オーブンで焼いているあいだにモコモコと立ち上がり香ばしく焼き上がります。パンケーキを焼くより簡単にできるので我が家ではもっぱらダッチベイビーを楽しんでいます。
バターとメイプルシロップでシンプルに食べるのも美味しいですが、ブッラータチーズと生ハムを添えてメイプルシロップをかけて甘じょっぱい味を楽しむのもおすすめです。季節のフルーツを添えれば見た目も華やかに仕上がります。
ダッチベイビー (14センチのサービングパン1個分)
<材料>
薄力粉 35g
牛乳 50ml
卵 1個
バター 大さじ2
ブッラータチーズ 1/2個
生ハム 2枚
メイプルシロップ
適量好みで季節のフルーツ 適量
<作り方>
1. ボウルに卵を割りほぐし、人肌に温めた牛乳を混ぜ、薄力粉をふるい入れ、なめらかになるまで泡立て器で混ぜる。
2. サービングパンを火にかけ、バターを入れジュウジュウと溶けたところに1の生地をじゅっと流し、220℃に予熱したオーブンで15分焼く。
3. うつわに焼き上がったダッチベイビーを盛りつけ、半分に切ったブッラータ、生ハムを添えてメイプルシロップをたっぷりとかける。
商品情報
ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン株式会社
ariko
エディター / ライター
「CLASSY.」「VERY」などファッション誌の表紙などを担当するエディター、ライター。インスタグラムに投稿するセンスあふれる料理写真や食いしん坊記録で話題に。Instagramのフォロワーは20万人越え。著書に「arikoの食卓」シリーズ(ワニブックス)、「arikoのパン」(主婦の友社)「ありこんだて」(光文社)「おいしいルーティン」(講談社)「arikoの家和食」(講談社)に続いて、7月7日にはお菓子の本「arikoの喫茶室」がマガジンハウスから発売中。