目指しているのは 大人の女性が 肩の力を抜いて着られる服 by「Lachement」デザイナー織田奈穂子 氏
今年で3年目を迎えた「Lachement(ラシュモン)」。デザイナーの織田奈穂子さん自身が大好きなメンズライクなアイテムをベースに、ミドルエイジの女性を美しく見せるラインナップが魅力だ。
自分の好きなテイスト、そして同世代のミドルエイジの女性を美しく見せる服を作りたいと思ってLachementを始めました。ずっと好きだったメンズライクなアイテムがベースになっています。パタンナーさんや縫製工場もメンズ仕立てのところにお願いして作ったジャケット、レジメンタルストライプもブランドの定番。そんなアイテムたちに、大人の女性らしいエレガントさを加えたのがLachementです。
Lachementという言葉はフランス語で“ゆるっと”という意味なんですが、まさに肩の力を抜いて着られる服を作りたい。とはいえ、ただただカジュアルなだけでは、大人が着ると貧相に見えてしまうこともあるので、デザインも工夫しています。
二の腕など気になる部分はさりげなく隠して、デコルテや背中など出せる部分はキレイに潔く開けて。また生地もこだわっていて、オリジナルで作ることも。以前、MDやバイヤーをしていたんですが、そのときに素晴らしいものに本当にたくさん触れる機会があり、そのときの経験が今のデザインにも生きていますね。
2019SSコレクションはアメリカの女性画家ジョージア・オキーフの晩年にインスパイアされて作りました。彼女はよくワンピースを着ていたので、意識的にワンピースは多くしています。晩年、彼女はニューメキシコに住んでいたので、その風景やインテリアも参考にして、鮮やかなピンクやイエローを使っているのは、あのあたりでよく使われているオルテガの柄から発想を得ました。基本的には自分が着たいもの、気分のものを作ることが多いので、今シーズンのようにモチーフがあって作ることは稀なので、自分自身でもとても新鮮です。
Q.子どもの頃、好きだったコーディネートや服は?
A.ショートパンツしかはいてなかったんです。ボーイッシュな服が好きで、フリルやレースが本当に苦手でした。小学生のとき住んでいたシンガポールは常夏だったこともあり、基本的にはデニムのショートパンツで、たまにオーバーオール、というのが子ども時代の定番服でしたね。
Q.欠かさず持っているモノは?
A. ファッション以外に本当に興味がなくて……。年齢を重ねてライフスタイルに興味が向いてくる人が多いんですが、私は本当にファッションだけ。興味が偏っているんですよね。しいていえば、最近飼い始めた子犬が可愛くてハマっているくらいかな。
Q.リラックスしたり、リフレッシュするためにしていることは?
A.リフレッシュしたいときはオフィス近くのカフェ「Coffee Supreme」に行きます。
もちろんコーヒーもおいしいんですが、グッズも可愛いお店なんです。展示会でのケータリングをお願いしたこともあるくらいお気に入り。お店の屋上が解放されているので、天気のいい日は屋上で空を眺めながらコーヒーを飲んで、リフレッシュしています。
Q.昨日のお昼ご飯は?
A. バブルラーメン(笑)。代官山の「鉄板焼き 貴真」のランチで提供されている神戸牛がのったラーメンのことなんですが、豪華だなと思って、仲間内では“バブルラーメン”って呼んでます。
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