vol.1「くすみピンクの春アウター」
はじめまして! ライターの榎本洋子です。今日からこちらで「STATE OF MIND(ステートオブマインド)」のコスパ最高な名品(榎本調べ)をご紹介するコラムを書かせていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願いいたします!
「ステートオブマインド」との出会いは、ブランドデビュー直後のプレスルームで。パッと見はすごくシンプル。でも、実際に1枚のシャツを試着させていただくと、とてもあか抜けて見えるではないか。「なんでだろう?」と鏡の前でクルクルと回ってみたりして(笑)気づいたのですが、まずフォルムがきれい。素材の質もいい。長めのカフスや首回りの抜け、絶妙な着丈など、探せばきりがないのですが、とにかく小さなディテールがいくつも積み重なって“今”っぽく見えるのです。
シンプルな服って、求心力強めのトレンド服とは違って、とかく素通りしてしまいがち。ハンガーにかかっている服からは、着たときの姿が想像しにくいからだと思うのですが。「ステートオブマインド」はまさにそれで、身体を入れて初めて真価を発揮する服――。しかも、手にとりやすいプライスも優秀!
言わずもがな、このブランドの大ファンになった私。“これぞお値段以上の価値がある服だ! いいものはみんなで共有したい!”と意気込み、この連載をやらせていただくことになった、というわけです。早速、第1回目にピックアップしたコスパ名品と試着レポをお届けしますね!
今週のコスパ名品「くすみピンクの春アウター」
3月、真っ先に買い足したい軽めのアウター。すでにトレンチなど定番は持っているからどうしよう、と思っていた矢先に見つけたのが、このプライスだからこそトライしたい“カラーコート”です。
エアリーリバーコート 24000 yen +tax:STATE OF MIND
端正なチェスター&限りなくクリーンなデザインもあって、甘さ控えめに着られるところが大人心をくすぐります。少しくすんだベージュ寄りのピンクなので、黒、ネイビー、グレー、ホワイト、ブラウン、ベージュ… 合わせを選ばず、毎日迷わず着られるであろうことも決め手に。手持ちの服をあれやこれや新調せずとも、このコート1枚羽織れば新鮮なスタイルにさまがわりする手軽さも、春のスターターとしては適役!
POINT
羽織ったとたんに洒落る立体フォルム
下にストンと落ちるしなやかさもあって身体がきれいに見える
とにかく軽くてシワになりにくい、ストレスフリーの着心地
実際にコーディネートに取り入れてみたら、意外なほど合わせやすかった!
STYLE 01 オフホワイト〜ピンクのグラデでしなやかな女らしさを楽しむ
エクリュ系ワントーンは、この春もすごく気分。ともすればぼやけがちな配色も、くすんだ淡ピンクで輪郭をとってみると春らしい華やぎに包まれます。そして、顔色もパッと明るく優しげな雰囲気をまとえるから、誰に対しもて好印象間違いなしのはず! 出会いの季節だし、この効果にあやかりたいわ(笑)。サイドにスリットが入っているので、こんなふうに着流すと軽やかに揺れて、それもまたサマになります。(165cm/Mサイズ着用)
エコレザーパンツ 12000 yen + tax:STATE OF MIND
実はこのエコレザーパンツも「ステートオブマインド」のもの。リアルレザーかと見まごう質のよさと程よいフィット感で美脚に見えてお気に入り。ベージュならハードすぎず、コーディネートのリュクス感を品よく高めてくれます。
STYLE 02 遊びをちりばめた休日服をスマートに舵取りしたいときにも
キャッチーなアイテムが大好物な私にとって、「ステートオブマインド」の服はいい調整役。このコートは、フォルムはあくまで端正。だから、こんな色や柄がキッチュなちょっと“飛ばした”休日スタイルだって、ちゃんと大人路線に引き戻してくれるんです。そんでもって、このくすみピンク、ブラウンとも相性抜群。このチロルチョコ配色、やりたかったんだよな♡ もちろんベーシックカラーのアウターでもいいのですが、「えいや!」と思いきってピンクを取り入れただけでなんだかウキウキ……。この高揚感、年齢を重ねても大切にしたいもののひとつ。1枚のコートが、その気持ちを呼び起こしてくれました。
〈本日着用したのはコチラ〉
次回予告
3月16日(月)に取り上げるのは、「万能ロングカーディガン」。カーディガン=OLさんという超私的固定概念(すみません)をくつがえす名品&着回しコーデをご紹介します。
YOKO ENOMOTO
エディター/ライター
1978年生まれ。大学卒業後、ひょんなきっかけでファッション誌のライターに。その後、アパレルブランドのプレス、Web制作会社を経て独立。現在は、ファッションを中心に雑誌やWebで取材&執筆の日々。目がないのは、 靴、フルーツの小物、犬、昼寝。