デニム苦手な婦人こそ、 裾はワンクッションで
デニム選びがますます難しくなってきました(笑)。
わたくし、ただいま50歳、長女は22歳。彼女がはいているデニムが、まさに、1990年くらいの私の記憶の1本なのです。そう、私のような団塊ジュニアが「はいていた」、その子供たちY2Kが「はいているもの」がかぶってきているのです。だからこそ、冒頭のように迷うわけです。「え? 良いの?」と。迷うことなかれ、良いのです!
というわけで、私が最近、娘のコーディネートを参考に選んでいるのが、このRED CARD TOKYOのブルースです。サイズ24。適度にハイライズで、ヒップ、太ももにゆとりがあって、さらに、いつも丈詰めをしなくてぴったりのRED CARD TOKYOのレングス、少し長め。そう、これを調整しようとヒールの高い靴を履くのではなく、あえてのフラットで「ワンクッション作って」着こなしたい。
ワンクッションとは、裾が足の甲にきちんとあたって、たわむこと。このディテールがあるだけで、「デニムに慣れている感じ」「デニムが自分と一体化している感じ」が出せます。あとは、スケーターのようなラフさとかカジュアル感とか。
だからこそ、大人は、スニーカーではなく、ラグジュアリーな小物(今日の場合だとエルメスのバッグ)や、華奢な靴(今日の場合だと、ポインテッドトゥ、大きなリボン付きのフラットパンプス)を合わせると、バランスが良いと思います
どんなデニムをはいても、なんだか垢抜けない、もったり見える――そんな悩みを抱えている人は、ぜひ、「裾ワンクッション」をトライしてみてください♡
NAOKO OKUSA
スタイリスト
Instagram:Naoko Okusa_Official
1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌「ヴァンテーヌ」の編集に携わったのち、独立。新聞、カタログを中心にスタイリング、エディトリアルをこなすかたわら、広告のディレクションやトークイベント出演、執筆業にも精力的に取り組む。プライベートでは3児の母。