FASHION

嗚呼、愛しきG-SHOCK

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機械式時計に興味がなくとも、G-SHOCKだけは別腹、なんて人。結構いると思います。
とりわけ、ストリートカジュアル華やかなりし90年代に青春時代を送った人、そして、今そのリバイバルを楽しんでいる人にとって欠かせないアイテムでしょう。誕生したのは1983年、当時としても画期的な「落としても壊れない」時計として登場したわけで。

こんなやつですね。描かなくてもわかるわい。という異論は認めます。描きたかっただけなんですけどね。

でも、このG-SHOCK。実はブームとなるまでには、結構時間がかかりました。まずその人気に火がついたのが、NYだったという。
ストリートのガチ勢が放っておかなかったわけですね。そして、日本に逆輸入されるような形でブームが訪れたわけです。とりわけ、1994年日本公開の映画「スピード」で、キアヌ・リーブスが着用した「DW-5600C-1V」。これがきっかけでブームとなったわけですから、苦節10年というわけです。

かく言う私ですが、コレクターというわけではございません。コレクションにたった2本あるばかりです。

まず、こちらが、「MT-G」シリーズからの一本で「MTG-S1000BD」。メタルと樹脂を融合させたプレミアムなシリーズとして誕生したモデルで、今では、主軸のひとつになっていますが、当時は10万円近い「G」ということで結構話題にもなりました。
耐衝撃性はもちろんのこと、世界中の時刻にアジャスト可能なワールドタイム機能や、正確な時刻に常時あわせてくれる電波受信機能、そして、電池交換不要で動く「タフソーラー」。
発展の歴史を彩る一本と言ってもいいかもしれません(コレクター的には、そこまでのモデルじゃないかもですが)。
これが結構重たくて。ブラックボディで、58.6×53.5㎜とケースサイズもでかいので、アクセントとしてはバッチリなんですがね。というわけで最近はあまり登板機会はないのですが、アウターをバッチリ着ていても、腕元チラリの機会を探れば、結構使えます。


春アウターとして活躍するスエードブルゾンにダメージデニム、その腕元にメタルGというのは、結構いいかなと。
(サイモン ミラーのブルゾン/レッドカードのデニム)

そして、もう一本。シルバーメタリックな「DW-6930BS-8JR」。これは、10年前に迎えたG誕生30周年記念にリリースされたアニバーサリーモデルでして。
当時、マルジェラとコラボしたGが非常にファッション界を席巻したんですが、そのテイストを残したシルバーボディで、丸型大ぶりな6000系でのリリースで、フューチャリスティックな雰囲気がどんずばりハマりました。実際は、スイス取材の際に、ブランドさんから頂戴したという役得なものでございます。

ということで、マルジェラ気分でモードにこなしたい。と言いたいところですが、あいにくモードな着こなしをしない自分としては、結局ストリート方向になってしまうんですよね。


これは、娘の私服にデニムをミックスしたユースなコーデ。普段、我が子が結構いい感じに着こなしているので、ちょっと拝借(笑)。G-SHOCKを娘にあげてもいいくらいですね。(WE GOのトップス/レッドカードのデニム)

G-SHOCKですが、今年で実は生誕40周年ということで、記念モデル、限定モデルの類もリリースされている&されていくでしょうから、改めて今Gを見直してみる。なんなら1本買ってみる、というのはいかがかなと思う所存。

というか、私もなんか欲しいな!

 

では、また次回!

●今月の時計

カシオ G-SHOCK

右)DW-6930BS-8JR
樹脂ケース、径50㎜、クオーツ

左)MTG-S1000BD-1AJF
SS+樹脂ケース、58.6×53.5㎜

※いずれも発売終了品

 

 

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MASASHI TAKAMURA

エディター/ライター

instagram:masacisco

男性向けライフスタイル誌の編集を経て、現在はフリーランスとして活動。2013年に初のスイス取材を経験して以来、腕時計の世界にどっぷり。時計とファッションの相性を探求する40代。デニムカジュアルのほか、ゴルフ、音楽、スポーツ、食など、取材範囲の節操のなさは業界随一? いずれはK-POP、麻雀、サッカー界への進出をも目論む。