ファッションエディター小林文氏のおすすめデニムと愛するマスターピース
ファッション業界などで活躍する方をゲストにお迎えし、永遠の定番“デニム”と、愛してやまない“マスターピース” にまつわるエピソードや旬なコーディネートのティップを紐解いていく連載コラム。
今回のゲストは、ファッションエディターとして活動をする傍ら、ご自身の上質なカジュアルスタイルが人気を博し数々のブランドとのコラボ商品開発なども手がける手腕の持ち主でもある小林文氏。そんな彼女の愛してやまない“マスターピース”とは…
デニムのパートナーとも呼べる「マスターピース」はありますか?
黒アイテムです。特に新しいデニムを手に入れた際は、一旦、デニム以外を黒アイテムで統一させて合わせることが多いかもしれません。
その「マスターピース」を選んだ理由を教えてください。
デニムってベーシックではありつつ、とっても自立していて存在感がある。
だから同じくシンプルかつパワーのある黒アイテムとコーディネートすることでバランスがとれると思っていて。
そうして自分の体とデニムが馴染んできたあとに他の色とも合わせると、デニムをさらりと着られるようになります。
合わせる時のちょっとしたティップなどありますか?
黒アイテムのなかでも、黒タートルは私にとって永遠の定番。黒タートル×デニムパンツは、最高に落ち着くコンビです。
今回のGジャンでも同じ。Gジャンの襟から黒タートルをのぞかせ、袖からも黒をチラッ。
襟を立てたり、袖をまくったり。ここで大切にしているのは、”朝テキトーに着てきました”っぽくすること。
襟を立てている途中感、袖をまくっている途中感。立てるのもまくるのもきっちりやろうとせずラフに…がデニムを着こなすうえでのポイントです。
こちらのGジャンを着てみていかがでしたか?
30代後半の私たち世代にとって「Gジャン」と聞くと懐かしさもありますが、こちらは着てみると実はとても新しさを感じました!
その理由はシルエット。肩や身頃、袖に丸みがあり、ガツンと大きめのサイズ感。きれいなブルーのショートコート気分で着られて新鮮です。
最近、90年代に流行ったダイアナ妃のカジュアルスタイルにハマり中で、ボトムは黒スパッツを。
黒のスティックパンツよりミニマムで、体のラインも肌も見える分ヘルシー。
しっかり大人になったからこそ、ラフなデニムスタイルもシックにまとめられるようになった気がします。
小林文(こばやし あや)
1985年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後上京し、約5年半、人材系企業に営業職として勤務。28歳でエディターを志し、転身。現在はフリーランスのファッションエディターとして、『GISELe』『mi-mollet』などで編集・執筆中。お笑いライターとしても活動。
トレンド感満載のコーディネートをご紹介してくださりありがとうございます!黒スパッツとタートルのバランスが秀逸で大好きです!
黒アイテムでまとめてもエアリーでヘルシーな印象が共存する見えかたはスパッツの丈であったり、アイポイントが上に向くタートルであったり、襟をさりげなく立てたり、袖を立てたりいうラフに見せるテクニックの賜物ですね。とても勉強になります。
そしてダイアナ妃のカジュアルスタイル、僕も大好きです。バイカーズショーツにビックシルエットのスウェットとか、デニムオンデニムにブーツとか…あぁ、色々とお話したいことでいっぱいです~。シンプルになりがちなデニムのコーデにおしゃれな彩りを添えてくださりありがとうございました!
TAISUKE TAKEDA
PRディレクター
NYより帰国後、THEORY, PLST, True ReligionなどのブランドPRを経て、現在はRED CARD TOKYO, upper hights, HAUNT, Le minor, GREYCHORDなど国内外のブランドPRを手掛けるアタッシェドュプレス。