FASHION

ジーンズはなぜ青いのか?

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突然ですが「ジーンズといえば何色?」と聞かれたとき、やはり“ブルー”を真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私たちの頭の中では「ジーンズ=青色」のイメージが当然のように定着していますが、そもそもジーンズはなぜ青いのかって考えたことありますか・・?

今回はそんな素朴な疑問に迫っていきたいと思います!

ジーンズが青い理由って?

ジーンズの原型が作られたのは、アメリカのカリフォルニアでゴールドラッシュがブームとなっていた19世紀頃。鉱山で働く労働者のために、テントや船の帆に使用する頑丈なキャンバス生地を用いて耐久性の高いワークパンツを開発・発売したのが始まりです。

当初のジーンズは織った生地そのままの色、つまり“生成色”が主流でした。しかし、ある理由から生成色の生地をあえて青く染色するようになったのです。その理由とはズバリ、鉱山に潜む毒蛇や毒虫を避けるため!

皆さんもご存知の通り、ジーンズはインディゴ(藍)と呼ばれる染料で染められています。天然のインディゴの葉には虫や爬虫類、両生類の嫌う成分が含まれており、インディゴブルーのジーンズは鉱山で働く人たちの強い味方だったのです。(残念ながら、現在生産されているジーンズのほとんどは合成インディゴ染料なので、虫除け効果は期待できません・・・)


右:RED CARD Liberty
左:RED CARD Anniversary

また、青色に染められた作業着は生成色のものよりも汚れが目立たないため、鉱山夫に大変重宝されました。こうしてブルージーンズが誕生し、定番化したというわけなんです。

ブルーの秘密に隠されたジーンズ本来の意外すぎる機能性、改めてデニムの奥深さを感じますね。

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DENIM MEISTER

デニムマイスター

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